TOEIC® Listening & Reading Testとは
TOEIC® Listening & Reading Test(以下TOEICテストという)は、リスニング(約45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)、合計約2時間で200問に答えるマークシート方式の一斉客観テストである。(参考)公式TOEIC Program (TOEIC® Listening & Reading Test)
TOEICテスト対策として、今回は、「公式TOEIC® Listening & Reading 800+(以下本書という)」をご紹介しよう。
「公式」で難問を攻略する
本書は、800点以上のスコアを目指す人が押さえておきたい難問の解法に特化したという書籍である。過去のテスト結果のデータに基づき、正答率が低かった(10~40%程度)問題を選別し、パート別に掲載しているとのこと。
Section1 Part 1~7のパートごとに難問の傾向と解き方を解説する。
Section2 過去のテスト結果のデータに基いた、難問100問に挑戦する。解法ポイントを解説する。
Section3 本番形式のTOEICテスト1回分(200問、約2時間)を掲載している。
参考スコア範囲の換算表を使うと、テストの正答数をもとに参考スコアの範囲が分かるので、ご自分のスコアレベルの目安にできる。
本書の語注から難易度の高い220の語句を抜粋し、例文付きの別冊『単語集』としてまとめられている。
問題はすべて過去の実際のテストおよびテスト開発機関であるETSが実際のTOEICテストと同じプロセスで制作している。また、リスニングセクショングは、TOEICの公式スピーカーによる音声が収録されている。
本書には音声CD-ROMが付属している。
音声については、スマートフォンやPCにダウンロードして利用ができるサービスがある。(abceed)音声は無料であるが、abceedの会員登録は必要である。
この「公式」を使う意味は、ズバリ「本物の問題に触れること」であろう。ご存知とは思うが、受験したテスト問題は、書き込みができないことはもちろんすべて回収される。したがって、受験した問題は、ご自分でどこかに記録しない限りは、やがて忘れてしまうだろう。本書は、オリジナル問題に加えて過去問が収録されていることに注目したい。本番形式の問題に触れる機会は多ければ多いほどよいのである。
800点超えレベルの問題集かということについては賛否分かれるだろう。ただ、本書にはミスしやすい問題が収録されていることは間違いないだろう。
他にも、例えば、解説が「難問」以外は端折ってあるとか、ネット時代にCD-ROMは必要なのかなど、指摘したい箇所もあるが、「本物」の「問題」が手に入ったと割り切りたい。
なお、姉妹書に、「公式TOEIC® Listening & Reading 500+」がある。
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