TOEIC対策の書籍はかなりの数が出版されている。それだけこの試験に対する関心が高いことを示しているとも言える。本ブログでは、これまでに様々な対策書をご紹介してきた。今回は一味違っている。それは、「公式」であることだ。
公式TOEIC Listening & Reading プラクティス リスニング編
発行は、国際ビジネスコミュニケーション協会、すなわちTOEIC主催団体である。本書は、TOEIC® Listening & Reading Test(以下TOEIC L&Rという)のリスニングセクション対策として、リスニングの基礎力を養いながら、本番テストの準備をする教材である。3ステップの段階別学習を採用している。
3ステップの段階別学習
Step1のユニット学習では、リスニングセクションのPart1からPart4まで必要なスキルを身につけるため20のユニットが設定されている。Step2では本番テストの約3分の1のミニテストが4回分用意されている。Step3では、Final TestとしてリスニングセクションのPart1からPart4までを本番試験同様に100問に挑戦する。なお、「参考スコア範囲の換算表」でスコア範囲を算出できる。
音声ダウンロードサービスについての注意点
本書では、問題の音声を収録したCD-ROMが1枚付属している。ただし、PCによってはCD-ROMの再生ドライブが付属していないのではないだろうか。(最新機種ほど付属していない。)そこで、音声ダウンロードサービスを利用することになる。本書では、audiobookでの利用が紹介されているが、サイトにアクセスすると、下記のような表示が出て使用不可となっている。代わりに「abceed」を利用することになるので注意が必要だ。
「abceed」はスマホとPCで利用できるAI英語教材である。利用には会員登録が必要である。
本書はB5サイズと他社の対策書がほとんどA5サイズであるのに比べて大判である。持ち運びには不向きだが、本番テストを想定して取り組むにはジャストサイズと言えよう。(Part1の写真などでそれは実感できる。)
ユニット学習は書き込み式になっているが、一回書き込んでしまうと復習のとき不便なので、解答用にノートを用意しておくとよい。また、「ウォームアップ」の正解が問題の下に掲載されている。そこで、しおりのようなもので正解を隠して解答するとよい。なお、テストには解答用紙が用意されている。ただし、何度でも挑戦できるようにコピーして利用しよう。
音声については、公式スピーカーによる絶対の安心感がある。
問題文や設問は本番のテストと同じ公式スピーカーによる音声です。
TOEIC公式サイトの「公式TOEIC Listening & Readingラクティス リスニング編」の紹介ページより
別冊付録「単語集」は本書に掲載されている単語を440語収録している。
詳しい学習法については下記のサイトを参照していただきたい。
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