基本情報技術者試験の令和6年度の公開問題を解いてみよう。
今回のテーマは、「アジャイル開発」である。
問12 アジャイル開発手法の一つであるスクラムで定義され、スプリントで実施するイベントのうち、毎日決まった時間に決まった場所で行い、開発チームの全員が前回からの進捗状況や今後の作業計画を共有するものはどれか。
ア スプリントプランニング
イ スプリントレトロスペクティブ
ウ スプリントレビュー
エ デイリースクラム
正解:エ
アジャイル開発 【agile metholodogy】
プロジェクトチームが最初はシンプルなプロジェクトデザインで開発をスタートし、イテレーション(反復、1回の開発期間)と呼ばれる短期間のサイクルで開発を繰り返すことで機能追加していくソフトウェア開発の方法である。
各イテレーション終了後にもたらされた更新・テスト済であり出荷可能なソフトウェアについて、ユーザー、チーム及び外部関係者からのフィードバックを取り入れることで、プロジェクトステークホルダーは次のイテレーションの内容を決める。
ウォーターフォール開発と異なり、アジャイル開発はプロジェクトのどの段階での変更にも対応でき、ユーザーや顧客からのフィードバックを早い段階で吸収できます。これにより、顧客の期待や市場の現実的なニーズを踏まえた製品を完成させることができる。
(参考)Planisware のWebサイト
ア スプリントプランニング
スプリントプランニングとは、スプリントの最初に行うイベントで、スクラムチーム全体でスプリントの作業計画を立てることである。
イ スプリントレトロスペクティブ
スプリントレトロスペクティブとは、スプリントの最後のイベントであり、スクラムチームで今回のスプリントがどのように進んだかを検査することである。
ウ スプリントレビュー
スプリントレビューとは、スプリントの最後から2番目に行われるイベントであり、今回のスプリントのインクリメント(完成の定義を満たし、リリース可能な成果物)をステークホルダーに提示し、プロダクトゴールに対する進捗についてレビューすることである。
エ デイリースクラム
正解。
デイリースクラムとは、作業計画に基づいてスプリントゴールに対する進捗を検査し、適宜スプリントバックログを適応させることである。
(参考)
OBPM NeoのWebサイト
令和07年 基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 山本 三雄 (著) 技術評論社
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