新・登録販売者試験まとめノート(50)「第3章 主な医薬品とその作用 Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(2)

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登録販売者

Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(2)

②口腔咽喉薬、うがい薬 (含嗽薬)

口腔咽喉薬・含嗽薬に関する一般的な注意事項

  • 口腔咽喉薬・含嗽薬には、鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分は配合されていない
  • トローチ剤やドロップ剤は、噛まずにゆっくり溶かすようにして使用 →噛み砕いて飲み込んでしまうと効果は期待できない
  • 噴射式の液剤では、軽く息を吐きながら噴射することが望ましい
  • 含嗽薬は、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分に得られない
  • 含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、 殺菌消毒効果が薄れやすい
  • 口腔咽喉薬・含嗽薬は、局所的な作用を目的とする
1) 代表的な配合成分等、 主な副作用
作用配合成分
喉の腫れの症状を鎮める(抗炎症トラネキサム酸、グリチルリチン酸二カリウム
口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を
死滅、増殖を抑える(殺菌消毒
ポビドンヨードヨウ素系殺菌消毒成分)
クロルヘキシジン
ベンゼトニウム塩化物
セチルピリジニウム塩化物
デカリニウム塩化物
喉の粘膜を刺激から保護する(局所保護)グリセリン

ニウム塩化物(セチルピリジニウム塩化物、ゼトニウム塩化物)ときたら、 殺菌・消毒成分である。
ただし、例外として「カルプロニウム塩化物」は 「発毛効果を期待して用いられる成分」である。

生薬成分(口腔咽喉薬 うがい薬 (含嗽薬)に配合)

【ラタニア】

  • クラメリア科
  • 炎症の寛解を促す効果を期待

寛解・・・.治るまではいかないが、状態がよくなること

漢方処方製剤(口腔咽喉薬 うがい薬 (含嗽薬)に配合)

漢方処方製剤特徵
体力に関わらず桔梗湯ききょうとう「ときに咳が出るものの
扁桃炎」 に適す
駆風解毒散くふう げどくさん「喉が腫れて痛む扁桃炎」 に 適す
響声破笛丸きょうせいはてきがん「しわがれ声」 に適す
体力中等度以上白虎加人参湯びゃっこかにんじんとう「熱感と口渇が強いものの喉の渇き」に適す

※構成成分にカンゾウを含む

2) 相互作用、 受診勧奨

ヨウ素系殺菌消毒成分

お茶などに含まれるビタミンC等を摂取した直後の使用や混合は避ける
→酸化により殺菌作用を示すヨウ素系殺菌消毒成分は、抗酸化作用を有する
ビタミンCにより殺菌作用が失われるため

参考
・登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和7年4月)
・ズルい!合格法シリーズ ズルい!合格法 医薬品登録販売者試験対策 鷹の爪団直伝!参考書 Z超 株式会社医学アカデミーYTL(著)薬ゼミ情報教育センター

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