Python(パイソン)はとても人気があるプログラミング言語である。その理由は、覚えやすく、使いやすいシンプルな文法、ライブラリが豊富なことが挙げられる。特に、AI(人工知能)やデータ分析向けのライブラリが充実している。
本ブログでは、比較的入手し易いと思われる「Python」の初学者向けテキストを選書して、ご紹介している。(2023年4月現在)
今回ご紹介するのは、「これからはじめる Python入門講座——文法から機械学習までの基本を理解 鶴長鎮一(著)技術評論社 以下本書という」である。
これからはじめる Python入門講座——文法から機械学習までの基本を理解
本書の特徴は以下の通りである。
本書は,筆者がオンライン大学で担当している「Python プログラミング演習」のカリキュラムを元にPythonを習得するうえで必須のポイントをまとめた1冊です。基本編では,学習環境の構築,Pythonの文法,実践編ではWebアプリケーションの開発,データサイエンス,機械学習の基礎などを流れに沿ってスムーズに学ぶことができます。
技術評論社の本書の紹介ページ
なお、おすすめしたい読者は以下のような方である。
Pythonの文法からデータサイエンスや機械学習などの基礎までを習得したい人
技術評論社の本書の紹介ページ
総ページ数は、312ページで、研修のテキストのように、サイズは縦23 x 幅18.2 cmと大型本である。
実際に本書を広げてパソコンを操作するならちょっと広めのスペースを用意する必要があるだろう。
ただし、サイズが大きい分扱いやすい。
一般的なプログラミングの書籍に多いA5サイズ(縦21×幅15 cm)はコンパクトで持ち運べるサイズである一方、参照しながらプログラミングするには、広げたままにしていくのが難しく、重しを用意するなど工夫がいるのとは対照的である。
本書は、初学者向けでありながら、プログラミング環境の構築と基本的な文法解説にとどまらず、実践編として、Webアプリ開発、データサイエンスの基礎、さらには機械学習の基礎まで取り上げている。これだけの内容を盛り込みながら、一つひとつ丁寧に解説されていてわかりやすい。
これは著者の鶴長先生が、オンライン大学で「Python プログラミング演習」を担当されており、その教材を基に本書を書かれたことの賜物であろう。
本稿がこれからPythonでプログラミング言語の学習を始める初学者の方の参考となれば幸いである。
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