司法・法務

マンション管理士

マンション管理士まとめノート(2)「民法(売買契約)」

本稿は、「マンション管理士試験」の出題範囲のうち、民法の頻出論点をまとめたものである。 売買契約とは 売買は、当事者の一方がある財産権を相手方に移転することを約し、相手方がこれに対してその代金を支払うことを約することによって、その効力を生ず...
マンション管理士

マンション管理士まとめノート(1)「民法(物権変動)」

本稿は、「マンション管理士試験」の出題範囲のうち、民法の頻出論点をまとめたものである。 物権変動と対抗要件 物権変動とは 「物」に対する権利が「変動(発生、移転、消滅)」すること。 物権変動は、当事者の意思表示が合致したときに生じる。第三者...
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民法を学ぼう「権利能力なき社団」

本稿では、「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」を「一般法人法」と称する。 権利能力なき社団とは 権利能力なき社団とは、社団の実体を有するが、法人格を与えられていない団体をいう。例えば、町内会、自治会、大規模な同窓会などがこれに当たる...
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民法を学ぼう「法人の能力」

本稿では、「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」を「一般法人法」と称する。 法人は、人の組織体または財産の集合体であり、国によって私法上の権利や義務の帰属主体としての地位が与えられたものである。 団体に法人格が与えられることによって、...
司法・法務

民法を学ぼう「法人の機関」

法人が活動するためには、機関が必要となる。 なお、本稿では、「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」を「一般法人法」と称する。 一般社団法人の機関 一般社団法人は、社員のある法人であり、基本的な意思決定機関である社員総会は、一般法人法に...
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民法を学ぼう「法人総説」

法人とは 法人とは、自然人(我々のこと)以外で、権利義務主体になり得るものをいう。 民法は、個人主義思想を基礎としている。とはいえ、権利義務の主体を自然人のみとしてしまうと、例えば、共同事業の場合、構成員全員の名前で契約を締結することになり...
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民法を学ぼう「消滅時効」

消滅時効とは 消滅時効とは、権利不行使の状態が、一定期間継続することによって、権利消滅の効果を生ずる時効をいう。 債権の消滅時効とその要件 民法は、一般の債権の消滅時効について規定を設けている。(166条1項)その上で、人の生命または身体の...
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民法を学ぼう「取得時効③」

前回までに、「取得時効」の要件をみてきた。 民法を学ぼう「取得時効①」 民法を学ぼう「取得時効②」 今回は、「取得時効」の効果をみてみることにする。 効果 原始取得 取得時効による権利の取得は、「原始取得」と呼ばれる。売買などの取引行為で前...
司法・法務

民法を学ぼう「取得時効②」

要件 何年にもわたり、他人の物を自己の物であると思い、これを使用している状態が続いていた場合、そのような状態を根拠として権利の取得を認めるのが、「取得時効」である。 所有権以外の財産権などの取得時効 取得時効は、所有権以外の財産権(民法16...
司法・法務

民法を学ぼう「取得時効①」

要件 何年にもわたり、他人の物を自己の物であると思い、これを使用している状態が続いていた場合、そのような状態を根拠として権利の取得を認めるのが、「取得時効」である。 所有権の時効取得 民法では、以下の通り規定されている。 第162条 20年...