本ブログでは、多くの資格試験で出題されることが多い民法をテーマのひとつとして取り上げている。今回は、民法のテキストをご紹介しよう。民法については、成年年齢を18歳に引き下げる等の改正(令和4年4月1日施行)、所有者不明土地等への対応に関わる改正(令和5年4月1日施行)など動きがあるので、できるだけ最新の解説がされている書籍を選びたい。
2022年2月25日付けで発刊されたのが、「民法総則[第2版] NBS (日評ベーシック・シリーズ) (原田昌和著・日本評論社)以下本書という」
民法総則[第2版] NBS (日評ベーシック・シリーズ)
第1章 | 民法とは |
第2章 | 意思表示・法律行為 |
第3章 | 法律行為の効力 |
第4章 | 権利の主体としての人 |
第5章 | 代理 |
第6章 | 時効 |
第7章 | 法人 |
第8章 | 私権の行使に対する制限 |
第9章 | 民法の基本原則と現代的課題 |
本書は、法学部を卒業したなら最低限理解しておくべきところまで、内容をある程度絞っている。判例・通説を基準として、読み物のように語りかけていくような教科書がコンセプトとのことである。
確かに、情報が満載でもかえって難解になって、最後まで読み通せないのではもったいない。この点、本書は、民法の初学者を想定しているので、確かに読みやすい。標準的な理解を身につけることは、宅建士などの資格試験の受験を目指すためであれば、必要である。もちろん、司法試験などの難関試験を目指すのであれば、本書の内容をしっかりと理解した上で、さらにC-Bookなどの受験用の書籍に進んでいただきたい。
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