本稿は、「ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP検定)」の1~3級(学科試験)で出題される頻出論点をまとめたものである。
今回のテーマは、「C 金融資産運用」から「債券(投資計算)」である。
利付債券の計算
利回り計算
利回り(年利回り)とは、投資家の投資金額に対する1年間の収益の割合のことである。
利回り計算問題について
試験では、購入価格、利率、残存期間などは与えられるが、償還価格は与えられない。
償還価格は100円と決まっている。
応募者利回り
新発債を購入し、償還まで所有する場合の利回りである。
応募者利回り(%)
最終利回り
既発債を購入し、償還まで所有する場合の利回りである。
最終利回り(%)
(例題)
表面利率2%、残存期間5年の債券を101円で購入した場合の最終利回りを求めよ。(小数点以下第3位四捨五入)
1.78%
所有期間利回り
債券を償還期限まで所有せず、途中で時価で売却した場合の利回りである。
所有期間利回り(%)
直接利回り
債券の購入価格に対して、1年間の利子の割合を示した利回りである。
直接利回り(%)
割引債券の計算
利回り計算
最終利回り(%)=
(例題)
残存期間4年の割引債券を95円で購入した場合の最終利回りを求めよ。(小数点以下第3位四捨五入)
1.29%
電卓の使用方法
100 ÷ 95 = √ √ - 1 × 100 =
※4乗根は4乗すると√内の値になるので、電卓で√を2回押すこと。
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