TOEIC® Listening & Reading Test(以下TOEICテストという)はリスニング(約45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)、合計約2時間で200問に答えるマークシート方式の一斉客観テストである。なお、出題形式は毎回同じである。
今回は、「TOEIC L&R TEST 超速スコアアップ特急 Part2&5を狙え(朝日新聞出版・Jun著)以下本書という」をご紹介する。
TOEIC L&R TEST 超速スコアアップ特急 Part2&5を狙え
本書は、他の特急シリーズ同様、新書版サイズで、256ページである。
本書の特徴として、先ずは、はしがき「どのくらい本気ですか?」の長さであろう。著者のTOEICへの向き合い方、勉強のコツなどが綴られている。そこで目を引いたのが、著者の週間スケジュールの紹介。仕事のある日もお休みの日も起床後3時間TOEICの勉強をしていたことだろう。内容は「新しいTOEIC問題を解く」と「復習」となっているが、本記事の冒頭で書いた、まさにフルサイズTOEICテストのボリューム感である。
このコーナーは、著者によるTOEICテスト対策講座を受講しているような臨場感がある。
著者のTOEICテスト対する真摯な取り組みに驚かされた後、いよいよ問題編が始まる。
第1章 Part2&Part5攻略のための基本戦略と基本練習問題
本章では、先ずは、「なぜPart2とPart5が大事なの?」と題してPart2&Part5攻略のための基本戦略が説明される。そして、問題を解いた後も「ここからが勉強の始まりです」と復習の大切さが説かれている。復習を終えると、Part2では、「ディクテーション」、Part5では、「音読」とさらにトレーニングは続いていく。
第2章 Part2&Part5攻略のための発展戦略とハイレベル練習問題
本章では、先ずは「攻略発展戦略」として、スコア別学習プランが紹介されている。
問題を解いた後の復習。その後のPart2の「ディクテーション」、Part5の「音読」は同じである。
第3章 Part2&Part5テスト本番に備える予想問題
本章では、これまでのような冒頭の説明はなく、すぐに問題演習が始まる。
問題を解いた後の復習。その後のPart2の「ディクテーション」、Part5の「音読」は同じである。
本書は、限られたページ数のなかに、著者の実体験に基づくTOEICテストのスコアアップに役立つエッセンスがちりばめられている。そして、TOEICテスト攻略には近道はなく、日々の地道な努力の積み重ねが大切だと改めて感じられた。
なお、本書に掲載されている英文の音声を無料でダウンロードして聞くことができる。スマホの無料アプリのabceed(エービーシード) 、PCのダウンロード(朝日新聞出版のサイト)が対応している。
なお、「abceed」はスマホとPCで利用できるAI英語教材である。利用には会員登録が必要である。
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