司法・法務

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民法を学ぼう!「不動産登記(3)登記請求権」

登記は、不動産登記法の手順に適かなっていること(形式的要件)と、実体的な権利変動に合致していること(実質的要件)が必要である。登記が存在していても、その登記が無効であるときは、登記の効力は認められず、その登記は抹消又は変更されなければならな...
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民法を学ぼう!「不動産登記(2)登記手続」

登記手続共同申請主義権利に関する登記の申請は、法令に別段の定めがある場合を除き、登記権利者及び登記義務者が共同してしなければならない。(不動産登記法60条)登記権利者・・当該登記が行われることにより、登記上の利益を受ける者登記義務者・・当該...
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民法を学ぼう!「不動産登記(1)」

今回のテーマは、「不動産登記(1)登記記録・登記の種類」である。登記記録登記記録は各不動産に用意される。登記記録とは、表示に関する登記又は権利に関する登記について、一筆の土地又は一個の建物ごとに作成される電磁的記録(電子的方式、磁気的方式そ...
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民法を学ぼう!「不動産物権変動・第三者の範囲(2)」

今回のテーマは、「不動産物権変動・第三者の範囲(1)主観的範囲」である。第三者の範囲客観的範囲についてはこちらをご参照ください。↓主観的範囲AB間の第一譲渡の存在を知っている悪意の第二譲受人Cも177条の第三者に含まれるか。判例は、原則とし...
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民法を学ぼう!「不動産物権変動・第三者の範囲(1)」

今回のテーマは、「不動産物権変動・第三者の範囲(1)客観的範囲」である。第三者の範囲177条の第三者の範囲について、判例は制限説を採っている。(大連判明治41.12.15民録14輯1276頁)判例によれば、第三者とは、①当事者およびその包括...
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民法を学ぼう!「不動産物権変動の対抗要件(5)相続と登記」

今回のテーマは、「相続と登記」である。相続と登記所有権の移転は、相続によっても生じる。(民法896条本文)(相続の一般的効力)第896条 相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する。(略)(民法・e-Gov法...
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民法を学ぼう!「不動産物権変動の対抗要件(4)時効と登記」

今回のテーマは、「時効と登記」である。時効と登記判例ー5つのルール時効による権利取得も、物権変動の一因である。(所有権の取得時効)第162条 20年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者は、その所有権を取得する。2...
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民法を学ぼう!「不動産物権変動の対抗要件(3)解除と登記」

今回のテーマは、「解除と登記」である。解除と登記AがBと売買契約を締結し、甲土地を譲渡したが、Bが期限までに代金を完済しなかったため、Aは契約を解除した。この解除の前後に、Bが第三者Cと売買締結し、甲土地を譲渡していた。解除の法的性質解除と...
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民法を学ぼう!「不動産物権変動の対抗要件(2)取消しと登記」

今回のテーマは、「取消しと登記」である。「取消しと登記」AがBに売買契約に基づいて甲土地を譲渡し、Bに登記も移転した。しかし、その契約の締結にあたってBは、実際には1億円の価値のある甲について、5,000万円で売れれば高いほどであるとAを欺...
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民法を学ぼう!「不動産物権変動の対抗要件(1)概説」

対抗不動産物権変動を定めている条文は、177条である。そこでは、「不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法その他の登記に関する法律の定めるところに従いその登記をしなければ、第三者に対抗することができない。」と規定されている。物権変動...