マネジメント系とストラテジ系の計算問題の多くは、数値で評価して管理したり、数値で判断して戦略を決めたりするものである。プロジェクトを管理するときに「少し遅れている」では、評価ができない。
また、経営戦略を立てるときに「まあまあよい」では、判断ができない。どちらにも、数値で示した明確な評価や判断の値が必要となる。そのために、何らかの計算をして数値を得る必要がある。
テクノロジ系と同様に、マネジメント系とストラテジ系の計算問題を解くときにも、特殊な公式は必要ない。 どの問題も、用語の意味や、業務の考え方がわかれば、計算できるようになっている。 ただし、中学~高校程度の基本的な数学の知識が必要とされる場合がある。
今回は、能力不足となる工程を求める問題である。 一見すると難しそう に思えるかもしれないが、この問題を解くために、特殊な公式や高度な数学の知識は、一切必要とされない。
なお、中学~高校程度の基本的な数学の知識が不足していると感じる場合は、学生時代の教科書や参考書が手元にあれば、それらを使って、なければ書店などでご自分にあった教材を購入して復習しよう。
一度学習しているはずなので、すぐに思い出せるだろう。重点を置く分野は、方程式、連立方程式、不等式、関数、比例、統計、確率、順列、組合せ、などである。
能力不足となる工程 ( H26 秋 問 74 )
問74 四つの工程A, B, C, D を経て生産される製品を, 1か月で1,000個作る必要がある。各工程の, 製品1個当たりの製造時間, 保有機械台数, 機械1台1か月当たりの生産能力が表のとおりであるとき, 能力不足となる工程はどれか。
| 工程 | 1個製造時間(時間) | 保有機械台数(台) | 生産能力(時間/台) |
| A | 0.4 | 3 | 150 |
| B | 0.3 | 2 | 160 |
| C | 0.7 | 4 | 170 |
| D | 1.2 | 7 | 180 |
ア A
イ B
ウ C
エ D
工程Aでは、1台当たりの1か月の生産能力が150時間で、1個の製造に0.4時間かかる。 したがって、1台当たり1か月に$\frac{150}{0.4}=375個$の製品を作れる。工程Aには、機械が3台あるので、全部で$375×3=1,125個$の製品を作れる。
同様の計算で、工程Bでは、1台当たり1か月に533個の製品を作れ、 機械が2台あるので、全部で1,066個の製品を作れる。工程Cでは、台当たり242個の製品を作れ、機械が4台あるので、全部で968個の製品を作れる。工程Dでは、1台当たり150個の製品を作れ、機械が7台あるので、全部で1,050個の製品を作れる。
1か月で1,000個の製品を作る必要があるので、968個の製品しか作れない工程Cだけが能力不足である。 正解は、選択肢ウである。
(参考)情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目A][科目B]矢沢久雄 (著)翔泳社


コメント