企業活動
基本的に情報処理技術者は、社会人なので、お金の勘定ができなければならない。企業活動の分野では、企業の財務諸表の種類がテーマになっている。さらに、費用や利益の計算問題が出題されることもある。
日本の会計基準における財務諸表には、「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」「株主資本等変動計算書」がある。 下記の問題は、財務諸表の種類を問う問題である。それぞれの財務諸表の役割を知っていれば、正解を選べるだろう。もしも知らないなら、下記の問題を通して覚えておこう。
財務諸表の種類 (H29 秋 問77)
問77 財務諸表のうち, 一定時点における企業の資産、負債及び純資産を表示し、企業の財政状態を明らかにするものはどれか。
ア 株主資本等変動計算書
イ キャッシュフロー計算書
ウ 損益計算書
エ 貸借対照表
貸借対照表
貸借対照表の例を下記に示そう。 左右2つの部分から構成され、左側に資産(企業が持っている財産)を示し、右が負債(他から借りているもの)純資産(自分で持っているもの)を示す。 企業は、決算時に貸借対照を作成し、その時点での財政状態を示す。 必ず資産=負債+純資産になるので、会社が持っている資産が、どのような負債と純資産から構成されているかがわかる。
貸借対照表の例
| 資産 | 金額 | 負債・純資産 | 金額 |
| 【流動資産】 | 【流動負債】 | ||
| 現金・預金 | 3,000,000 | 買掛金 | 1,500,000 |
| 売掛金 | 1,500,000 | 短期借入金 | 1,000,000 |
| 商品 | 500,000 | ||
| 流動資産合計 | 5,000,000 | 流動負債合計 | 2,500,000 |
| 【固定資産】 | 【固定負債】 | ||
| 車両運搬具 | 2,000,000 | 長期借入金 | 3,000,000 |
| 備品 | 1,000,000 | ||
| 固定資産合計 | 3,000,000 | 固定負債合計 | 3,000,000 |
| 【純資産】 | |||
| 資本金 | 2,000,000 | ||
| 利益剰余金 | 500,000 | ||
| 純資産合計 | 2,500,000 | ||
| 資産合計 | 8,000,000 | 負債・純資産合計 | 8,000,000 |
損益計算書
損益計算書は、企業の会計期間における売上、費用、利益を示すものである。
キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー計算書は、企業の会計期間におけるキャッシュ(現金)フロー(収入と支出) を、営業活動、投資活動、財務活動ごとに示したものである。
株主資本等変動計算書
株主資本等変動計算書は、貸借対照表の純資産の変動額のうち、資本金の変動事由を報告するものである。 選択肢の1つになっているが、現時点で入手可能な過去問題には、株主資本等変動計算書をテーマとした問題は存在しない。
それでは、問題を検討しよう。 企業の資産、負債、純資産から財政状態を示すから、選択肢エの貸借対照表が適切だろう。 実際の正解も選択肢エとなる。
(参考)情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目A][科目B]矢沢久雄 (著)翔泳社


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