マンション管理士を目指そう「2023年度版 マンション管理士 項目別過去8年問題集」

マンション管理士とは

マンション管理士はマンション管理士試験に合格し、マンション管理士として登録を受け、マンション管理士の名称で専門家としてマンション管理組合の運営その他マンションの管理に関して、マンション管理組合、マンションの居住者等の相談に応じ、助言、指導その他の援助を行う。

マンション管理士と管理業務主任者との違いは

マンション管理士は管理組合の立場から管理組合の運営等に関して助言等の支援を行う。

一方、これまでに本ブログで取り上げてきた管理業務主任者は、マンション管理業者の事務所ごとに置かれ、マンション管理業者が義務付けられた管理受託契約にかかる重要事項の説明等の事務に当たる。

なお、いずれも国家資格である。

試験対策としては、先ずは、過去問学習であろう。マンション管理という意味では、管理業務主任者試験との関連性がある。そして、管理業務主任者試験を目指す方にも、その管理業務主任者試験との「ダブル」受験を目指す方にも有用な情報を提供できたらと思う。

今回は、「2023年度版 マンション管理士 項目別過去8年問題集　TAC出版　以下本書という」である。

2023年度版 マンション管理士 項目別過去8年問題集

総ページ数は868ページと大部である。それは、以下の通り試験範囲が広いことが影響する。
なお、分野別2分冊にできる。

なお、本書の特徴は以下の通りである。

◆1問・1見開きのレイアウト。1問につき、左ページに問題、右ページに解答・解説が配置されています。
問題を解いてすぐ解答が確認できる利用しやすいつくりです。

◆学習の優先順位を指南する「重要度」(高「特A」～「C」)付き!
まずは最重要の「特A」問題から解いて、得点効率アップをはかりましょう。

◆アイコンで「肢の性質」を説明しています。
・「頻出」→よく狙われる論点なので知識習得は必須です。
・「ひっかけ」→少しひねるのある選択肢のため注意が必要です。
・「ハイレベル」→難易度の高い肢のため、じっくり考え理解が必要。本試験までにマスターしたい部分です。
3種類のアイコンによって各肢を分析! 理解の優先順位をつけることが可能です。

◆各肢の解説は可能な限り結論から掲載しています。
結論を踏まえたうえで解説を読むといっそう理解が深まります。

◆重要ポイントは赤文字や太字で表示!
各肢の冒頭には、簡潔に結論を示しました。
ポイントがひとめでわかる2色刷り!重要ポイントは赤文字・太字で表示しているので、一目でわかり、重点的に理解を目指せます。
読みやすくて詳しい内容で、理解がどんどん進みます。

◆問題のテーマ・ポイントを解説しています。
各肢の冒頭には、その問題の「出題論点」を簡潔に結論を示し、学習内容を意識しながら問題に取り組めます。
解説では「Point」として問題の「キモ」を解説。

◆適宜、解説を補う周辺・関連知識のまとめも掲載しています。

◆問題はすべて、法改正による改題・補正に対応済みです! (令和4年2月現在施行分まで)

◆手軽に持ち運べて使いやすい、分解可能な「セパレート形式」(2分冊)! しかも”プラス2年分(pdf)のWebダウンロードサービスつき。
【第1分冊収載】民法/区分所有法等/管理委託契約書・標準管理規約・その他関連知識
【第2分冊収載】管理組合の会計・財務等/マンションの維持・保全等/マンション管理適正化法

TAC出版の本書の紹介ページ

なぜ問題集から始めるのか

マンション管理士試験対策としては、テキストを併用する方法もある。むしろ、テキストを読み込んでから問題集に取り掛かるという方法が一般的であろう。
筆者は、まずは問題集から取り組むことをおすすめしたい。なぜなら、自分で考えるクセがつくからである。当たり前のことであるが、ある意味テキストには正解しか載っていない。テキストを読んで納得しても、それが出題されて自力で解けるとは限らない。
問題集をすべて解き終わることが試験対策の目標のひとつとするなら、早めに問題に触れておくのはよいことである。始めは意味がよくわからず間違えてしまうかもしれない。ただ、間違えた問題ほど記憶に残りやすい。そして、問題を解いていくなかで、解説を読んでもわからないことがあれば、その時はテキストの出番となるのである。

本書は、見開きで一単位である。左ページが問題で、右ページに解答・解説が載っている。
解説も非常にコンパクトにまとまっている。

これまでにたくさんのマンション管理士試験の対策書が出版されている。
人によって学習についての悩みは異なる。したがって、必要な対策書も人それぞれに違って当たり前なのである。あなたの一冊が見つかるきっかけに本稿が少しでも役立てられるなら幸いである。