司法・法務

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民法を学ぼう「無権代理行為の一般的効果①」

無権代理とは代理権がないにもかかわらず、代理行為が行われることをいう。代理権がないとは、まったく代理権を持たない者が代理行為をする場合のほか、代理人が自己の持つ代理権の範囲を超えた代理行為をする場合を含む。どちらの場合も、無権代理行為を行っ...
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民法を学ぼう「代理(無権代理総説)」

無権代理とは 無権代理とは、代理権を有しない者が代理人として法律行為をすること。 顕名があり、代理行為もあるが、当該行為について代理人が代理権を全く有しない場合や、与えられた代理権限外の行為であった場合である。 こうした者を無権代理人という...
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民法を学ぼう「代理(代理権の濫用)」

代理権の濫用とは、代理人が自己または第三者の利益を図る目的で代理権の範囲内の行為をした場合をいう。(107条) 効果原則相手方の代理人の行為に対する信頼を保護するため、代理権の濫用は、原則として本人に帰属するものとされる。 例外相手方が代理...
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民法を学ぼう「代理(復代理)」

復代理とは、代理人がさらに代理人(復代理人)を選任(復任)し、この者に本人を代理させることをいう。 選任要件と本人に対する代理人の責任 任意代理任意代理人は本人の信頼を受けて代理人となっている。↓任意代理人が許可なく複代理人を選任することは...
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民法を学ぼう「代理(代理総説②)」

前回に続いて、「代理」についてみていこう。 代理の要件 代理が成立するためには、代理権を有する代理人が代理行為を行うことが要件となる。 具体的には、代理が成立するための要件は、①代理人による有効な法律行為、②顕名、③代理権である。 ①代理人...
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民法を学ぼう「代理(代理総説①)」

今回から、「代理」についてみていこう。 これまでは、「法律行為」についてみてきた。そこでは、法律行為の効果が帰属する者と、その相手方となる者との二者の関係が問題となっていた。 しかし、実際には、意思表示を自ら行う場合だけでなく、自分に代わっ...
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民法を読もう「民法がわかる民法総則 <第5版>」

本ブログでは、多くの資格試験で出題されることが多い民法をテーマのひとつとして取り上げている。様々なアプローチがあるが、民法の基本書を読み込むことが基本であると考えている。 良書との出会いは、時にはその人の生き方をも変えてしまう力を秘めている...
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民法を読もう「民法入門・総則 — エッセンシャル民法1 第5版補訂版」

本ブログでは、多くの資格試験で出題されることが多い民法をテーマのひとつとして取り上げている。様々なアプローチがあるが、民法の基本書を読み込むことが基本であると考えている。 良書との出会いは、時にはその人の生き方をも変える力を秘めている。たく...
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法学を学ぼう「法学教室 2023年4月号」

本ブログでは、多くの資格試験で出題されることが多い民法をテーマのひとつとして取り上げてきた。しかし、民法以外でもいわゆる基本7法を中心にした法学を学ぶ意義は大きい。この4月から新たに何かを始めようとして、これまで少しためらっていた方も、始め...
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民法を読もう「民法の基礎2 物権 第3版」

本ブログでは、多くの資格試験で出題されることが多い民法をテーマのひとつとして取り上げている。様々なアプローチがあるが、民法の基本書を読み込むことが基本であると考えている。 良書との出会いは、時にはその人の生き方をも変える力を秘めている。たく...