セルフメディケーションへの積極的な貢献
急速に少子高齢化が進む中、持続可能な医療制度の構築に向け、医療費の増加やその国民負担の増大を解決し、健康寿命を伸ばすことが日本の大きな課題である。セルフメディケーションの推進は、その課題を解決する重要な活動のひとつであり、地域住民の健康相談を受け、一般用医薬品の販売や必要な時は医療機関の受診を勧める業務は、その推進に欠かせない。セルフメディ ケーションを的確に推進するためにも、一般用医薬品の販売等を行う登録販売者は、一般用医薬品等に関する正確で最新の知識を常に修得するよう心がけるとともに、薬剤師や医師、看護師など地域医療を支える医療スタッフあるいは行政などとも連携をとって、地域住民の健康維持・増 進、生活の質(QOL)の改善・向上などに携わることが望まれる。
少子高齢化の進む社会では、 地域包括ケアシステムなどに代表されるように、自分、家族、近隣住民、専門家、行政など全て の人たちで協力して個々の住民の健康を維持・増進していくことが求められる。医薬品の販売等 に従事する専門家はその中でも重要な情報提供者であり、薬物療法の指導者となることを常に意識して活動することが求められる。
また、平成29年1月からは、適切な健康管理の下で医療用医薬品からの代替を進める観点か ら、条件を満たした場合にスイッチOTC医薬品の購入の対価について、一定の金額をその年分 の総所得金額等から控除するセルフメディケーション税制が導入され、令和4年1月の見直しに より、スイッチOTC医薬品以外にも腰痛や肩こり、風邪やアレルギーの諸症状に対応する一般 用医薬品が税制の対象となっている。
(参考)
・登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和7年4月)
・ズルい!合格法シリーズ ズルい!合格法 医薬品登録販売者試験対策 鷹の爪団直伝!参考書 Z超 株式会社医学アカデミーYTL(著)薬ゼミ情報教育センター
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