司法・法務

司法・法務

民法を学ぼう(被保佐人)

今回は、成年後見制度のうち、「保佐」を取り上げる。被保佐人とは(保佐開始の審判)第十一条 精神上の障害により事理を弁識する能力が著しく不十分である者については、家庭裁判所は、本人、配偶者、四親等内の親族、後見人、後見監督人、補助人、補助監督...
司法・法務

民法を学ぼう(成年被後見人)

先回ご紹介した通り、未成年者については、行為能力を制限し、法定代理人を付すことによる保護の制度が定められている。しかし、成年者となっても同じように保護が必要な方がみえる。そこで、民法では、成年者についても、行為能力を制限し、保護者を付する制...
司法・法務

民法を学ぼう(未成年者保護制度)

行為能力とは行為能力とは、自らの行為によって法律行為の効果を確定的に自己に帰属させる能力。行為能力制度とは行為能力制度とは、大きく分けて、「未成年者保護制度」と「成年後見制度」に分かれる。一般的・恒常的に能力不十分とみられる者を「形式的基準...
司法・法務

民法を学ぼう(失踪宣告)

今回は、「失踪宣告」を取り上げる。民法の条文で確認しながら論点をみていこう。失踪宣告とは失踪宣告とは、不在者の生死不明が一定期間継続した場合、その者の死亡を擬制して、法律関係を確定する制度である。不在者の生死不明が一長く続いた場合、例えば、...
司法・法務

民法を学ぼう(権利能力)

人には、「自然人」と「法人」がある。これから自然人の能力をみていこう。民法では、自然人に関するルールとして、3つの「能力」がある。すなわち、「権利能力」、「意思能力」、「行為能力」である。今回は、このうち、「権利能力」を取り上げる。なお、「...
司法・法務

民法を学ぼう(強迫)

今回は、「強迫」を取り上げる。「脅迫」ではない。民法の条文で確認しよう。(詐欺又は強迫)第九十六条 詐欺又は強迫による意思表示は、取り消すことができる。2 相手方に対する意思表示について第三者が詐欺を行った場合においては、相手方がその事実を...
司法・法務

民法を学ぼう(詐欺)

今回は、「詐欺」を取り上げる。民法の条文で確認しておこう。(詐欺又は強迫)第九十六条 詐欺又は強迫による意思表示は、取り消すことができる。2 相手方に対する意思表示について第三者が詐欺を行った場合においては、相手方がその事実を知り、又は知る...
司法・法務

民法を学ぼう(錯誤)

今回は、「錯誤」を取り上げる。先ずは、条文を確認しておこう。(錯誤)第九十五条 意思表示は、次に掲げる錯誤に基づくものであって、その錯誤が法律行為の目的及び取引上の社会通念に照らして重要なものであるときは、取り消すことができる。一 意思表示...
司法・法務

民法を学ぼう(虚偽表示)

心裡留保は、表意者一人で、内心的効果意思がない意思表示を行った。これに対し、今回取り上げるのは、表意者が相手方と通謀して、内心的効果意思がない意思表示を行う「虚偽表示(通謀虚偽表示)」である。本稿では「第三者」と「善意」を中心として取り上げ...
司法・法務

民法を学ぼう(心裡留保)

今回は、意思表示に関する民法の規定についてみてみよう。意思の不存在と瑕疵ある意思表示先ずは、意思表示に関する規定の全体構造を確認しておこう。意思表示に関する規定は、(1)表示に対応する内心的効果意思が存在しない場合と(2)存在する場合に分か...